2020/04/12
目次
前提として
小型(メバル・キス・アジなど)、中型(黒鯛・カレイ・マゴチ・太刀魚など)、大型(青物・真鯛・シーバスなど)と3パターンに分けて考察をしていきます。また冷凍物などは今回は除外し、釣り場で生きたまま使うことを前提とします。それぞれのサイズ別に最強のエサを考えていきたいと思います。では早速見ていきましょう!
小型魚の生餌
シラサエビ(スジエビ)
メバルやアジの釣りをする際によく使用する生餌です。1匹当たり12~15円程で購入でき、費用対効果も申し分なしです。頭部の急所に針を掛けなければ、30分くらいは動いています(水温にもよりますが)。急所である頭部を避けて針を掛けます。
本虫(マムシ)
虫エサの定番です。キス・メゴチ・カサゴなどの釣りが楽しめます。イソメに比べ臭いが強いため食いが渋い時でも効果を発揮します。「ちょんがけ」や「房掛け」などで針に付けます。
中型魚の生餌
どじょう
淡水魚のどじょうは、昔から「活餌」として親しまれてきました。主に太刀魚・マゴチ・ヒラメのエサとして知られています。また、「臭いが強い」事もあり嗅覚が優れている魚族にはもってこいの生餌と言えます。1匹当たり60~70円とやや高めですが、効果は抜群です。頭部を避け「背掛け」で針を通します。
ザリガニ
砂地のマゴチやホウボウを狙ったり、磯場のクロダイなどを 狙ったりします。ザリガニのハサミを予め落とした状態で使用し、頭部を避け腹掛けなどで針を通します。1匹当たり50~60円で平均の価格程度です。
カニ
これも磯釣りや落とし込みなどで定番のエサです。チヌやコロダイ・イシガキダイなど多くのターゲットが狙えます。手足を全部取り、右目から左目にかけて針を通します(逆も可)。一匹当たり25円~30円程です。
アケミ貝
チヌ・キビレ・カワハギなど、エサ取りが多い場合などにに有効なエサと言えます。このままでは魚も食べにくいので、片側の殻をとってしまうなどしてから針にかけましょう。
大型魚の生餌
銀平(ウグイ)
船釣りの泳がせ(飲ませ)をやる方は知っていると思いますが、この銀平は海水でもスイスイ泳ぐことで知られています。他の魚と比べ、個体数:水の量:溶存酸素率が少なくて(バケツの中でギュウギュウ)も元気に泳ぎ回るようです。生命力が単純に強いのでしょうか。。また、一匹当たり150円程ですが釣果が期待できるため高いと思わないとの意見も友人から頂きました。仕掛けに付ける際は「鼻掛け」「背掛け」など魚が弱りにくい方法を選びましょう!
金魚
屋台などで見かける金魚(小赤)等を言います。海水魚ではないので長時間海に放した場合弱るのは確実ですが、目立つ色・安価に手に入る・ちょうどいいサイズということで近年人気が高まってきています。針に付ける際には背掛けなど弱りにくい方法で付けると良いでしょう。一匹当たり15円~18円程なので、コスパもいいと考えます。
結論
●小型魚部門では、シラサエビ(スジエビ)がコスパ・魚の反応共に良いと思います。もちろん本虫にも臭いで寄せる効果など魅力が多いですが、費用対効果と食いの良さでこれ以上の生餌は無いと考えます。
●中型魚部門では、どじょうが多くの魚に対し反応を見せてくれると思います。臭いが強いこと・海水へのある程度の耐性・エサとしてのアピール力など多くの場面で優位性を保ったままでした。
●大型魚部門では、ずば抜けて「エサ金」です。銀平も食い込みの良さや海水での耐性は他の釣り人も言っているように優位ではあるのですが、エサ金のコスト面・アピール力は群を抜いていると思います。ただ海水に対して弱いのは事実ですので、キャストを行うよりはエレベーター仕掛けなど「魚に負担をあまりかけない方法」で海に投入していきたいと思います。
追記
泳がせ釣りの図解
生餌(ドジョウや金魚・アジなど)を夜光玉のついた針にかける。「スナップ付きサルカン」には錘を付ける。この際に気を付けたいのは、「背掛け」か「鼻掛け」にて生餌を付けたい。頭部など生き物の急所に当たる部分に針を刺すと、5分もしないうちに活動停止してしまうためである。
生餌を生かしておくバッカン
生餌は水1ℓに対し1匹(アジなどの海水魚は)と言われています。金魚やドジョウであればこの限りではありません。
エアーポンプ
エアーポンプも必需品です。これがないと水中の溶存酸素率が低下し、魚が酸欠状態に陥ります。弱ってしまった魚はエサとして海中を泳ぎ回るパワーも落ちるため、なるべく活きのいい状態で運びたいですね!
金魚網
金魚やドジョウを使う場合など、網があると手返しよく魚を捕まえられます。「あると便利」くらいの感覚で大丈夫です。