2020/04/12
天然のうなぎを釣って自宅で食べるなんて、とても贅沢な話ですが実際に釣れてしまうのです!釣り方から食べ方まで幅広くご紹介していきます。
目次
うなぎが釣れる場所は?
河川の上流から海までの河口域まで幅広く生息しています。水深が深くなくてもいる場合はありますが、大物を狙うのであればある程度の川幅や水深があったほうが持ち帰りサイズは釣れやすいと思います。ですので河川敷や人気のない橋の上で釣り糸を投げ込んでおく人もいます。
うなぎ釣りってどうやって釣るの?
基本的には仕掛けやエサを川の中にぶっこんでおくだけです。しかし、それだけでは当たりが分かりにくいため穂先に「鈴」を付けます。これを穂先にセットすると、「チリンチリン」と鳴って当たりを知らせてくれます。あとはひたすら待ちます。音が聞こえる範囲にいる事と、寝ないことが重要です。
エサは何がいいんだろう?
ずばり「ドバみみず」に勝てるエサは無いと思います。市販で買うと高価なため、野山で良いポイントを事前に探すのもいいと思います。しかし、エサ取りが多い場合や外道が多く釣れる場合は少し工夫も必要です。沢かにやザリガニなどでも釣れるようです。
何月が一番釣れて、時間帯は何時がいいんだろう?
3月からぽつぽつと釣れはじめ、9~11月には越冬のため爆食いします。うなぎは栄養を年末までにしっかりと取り、冬は土手の巣穴などで冬眠します。日中でも釣れないことは無いのですが、本来夜行性の生き物なので夜釣りがメインになります。また、朝夕の「マヅメ時」も捕食の活性が上がる時間帯になります。それぞれの前2~3時間には釣りを始めたいところです。
台風の後はチャンス!
河川が濁り、水が透明ではなくなりますが魚にとっては特に気にしないものです。彼らは嗅覚が優れていて、視覚よりも嗅覚でエサを探すことの方が多いですね。
釣ったらその場で食べれる?
※実は生のままでは食べれません(焼けば全然大丈夫!)。うなぎ釣り師やウナギ屋さんは知っていますが「イクチオヘモトキシン」というたんぱく性の毒がうなぎの血の中に入っています。これはフグや蛇の毒よりも軽いため、あまり一般的に知られていません。60度以上の熱で5~6分加熱すればこの毒はなくなるので、加熱をすることを意識しましょう。
泥は吐かせるべきか否か?
これはうなぎを釣る人共通の課題なんですが、泥臭いのは消化器官であって「身」そのものではないという考え方があります。捌くときに消化器官を傷つけてしまえばその匂いが身に付くので臭くなると。筆者は出来るだけリスクを抑えたいので2~3日は泥を吐かせるべきと考えています。その間に消化器官内の不純物は排出されますし、傷つけた時のリスクは回避していると考えます。
家で調理する時の注意点はある?
前途のとおり血には毒が含まれており、素手で触るのはとても危険なのです。少量の血でも手から傷口に入れば炎症・化膿などを発症させ、口に入れば口内の粘膜が赤く腫れヒリヒリとなり、目に入れば結膜炎やその他もろもろ、、、考えただけでも恐ろしいです。ですので、「必ず手袋をつける」「必要以上顔を近づけて捌かない」「作業が終わったら手を必ず洗う」などの対策は最低限必要でしょう。