2020/04/12
目次
アイナメの釣りやすい時期
海水温が低い時期に産卵のため接岸してくると言われています。主には秋から春の低水温期に堤防や沖の浅場・漁礁などで釣果が見られます。水温が温かくなってくると沖の深場に移動して行きます。
アイナメの生態
「居付きの個体」と「移動型の個体」が居るようです。
「居付きの個体」に関しては文字通りその住処周辺を縄張りとしています。北海道など一年中水温が低く、エサも豊富な条件などが整えばその場所に居付き繁殖も行います。
一方「移動型の個体」は少しの海水温の上下・塩分濃度・溶存酸素率など変化があると場所を変えます。これは個体によって免疫などが違うため、体が対応できるかどうかの違いのようです。
また、住む場所によって「体の色が変化する」という特徴を持っていて、砂地やテトラであれば体の色は白みがかった色に、海藻や藻の生い茂る場所では黒みがかった色に、産卵期のオスは金色に、アラスカのアイナメは身がグリーンになっているようです。食べ物の変化なども大きく関わり、日本国内でも最大で60cm近くの個体も釣れるようです。
アイナメの好む住処
岩礁帯
海底の地形が様々な岩礁帯は、アイナメの生息地として有名ですね!よく釣れる一方、ヒット後に「根」に突っ込まれるとハリス切れや根から出てこないなど大変な思いもします。ヒットしたらすぐに根から離れさせ、海面近くでやり取りを行うようにしましょう!
砂地
一見何も障害物がないような砂地でも海中には海藻が茂っていたりします。その海藻の中を住処としているので仕掛けを投げて海藻が引っ掛かるような場所は要チェックです!また、やや沖に岩礁が見える場所やテトラが並んでいるような場所もポイントになります。釣具屋さんの情報やドライブ中に良さそうなポイントを見つけておくのも楽しいですよね!
テトラポット
テトラポットの隙間はアイナメにとって住処にし易い場所と言えます。大小さまざまなテトラがありますが、釣る場所はテトラの隙間(穴)、テトラの外側です。またテトラは多くの魚の生息域です!詳しくはこちら→ロックフィッシュを狙おう!お手軽な穴釣りの魅力をご紹介します!
堤防
週末など多くの釣り人で賑わう堤防ですが、釣り人が絶えないため撒き餌が常に効いています。この堤防の下の隙間などにアイナメは生息しています。とはいえ広い堤防のどこにポイントがあるか初見では分かりにくいものです。地元の釣具店などで聞いてみて、ポイントはしっかりと抑えましょう!
アイナメ釣りに適した竿と仕掛け
ぶっ込み(エサ釣り)
投げ釣り用の竿(振り出し竿で大丈夫です)を使用します。ぶっ込む理由として、やや沖目に漁礁がある・かけ上がりのポイントがあるなど理由は様々です。投げる際は後ろに人がいないかよく確認してから投げましょう!
仕掛けは錘付きのセットがいいと思います。狙ったポイントまで仕掛けが飛ばないようでしたら、錘や道糸・竿の長さを長くするなどしましょう!後はそのポイントまで仕掛けを投げるだけです!
市販のオキアミをつける場合は各針に1匹ずつ「針先だけ出るように」付けましょう!
アイナメ釣りではド定番の「塩エラコ」も外せません!虫エサを塩漬けしたもので、餌持ちがとても良いです。投げ釣りのほか「穴釣り」でも効果を発揮してくれるでしょう!
穴釣り(テトラ釣り)
穴釣りに適しているのは「短めの竿」です。テトラの隙間に仕掛けを落として釣るため、長すぎると穂先がテトラにぶつかって折れたり、仕掛けを投入しずらかったりします。 筆者は短めの振出竿(2,000円程度)を穴釣りでは使用してます。
穴釣りをする際に欠かせないのが、この「ブラクリ仕掛け」です。錘と針が一つになっています。狭いテトラの間では長い仕掛けだと、どうしてもテトラで擦れたりしてしまいます。そのためこのような機能的な仕掛けで臨むほうがバラシが少なく済みます。ちなみに筆者は
「道糸をほとんど出さずに穂先のすぐ先にブラクリ仕掛け」でカサゴ等をよく釣り上げています。穂先は海中にずっと入れている状態ですが、魚は食ってきます!習性なんでしょうね笑
最後に
テトラの隙間などの転落は、慣れた人でも「ヒヤリ」とした経験が絶対あります。転落事故など未然に防ぐよう最低限の装備だけは整えましょう。靴裏に滑り止めが付いているもの・ライフジャケットの装着などできることはやっておきましょう!